所沢の口頭伝承話

日時:2月12日(土)
担当:第2班
口頭伝承話は、所沢市史・民俗・平成元年編纂から世間話を取り上げた。世間話は、伝説や昔話と違い話者やその周辺の人々の実際の体験や見聞をもとにしてその場の雰囲気に応じて自由に話されたものである。
ここに収録されているものは、キツネが人をバカした話や人魂の話など不思議や怪異をテーマにしたものから、、ホラ吹きやトンチモンのエピソードに至るまで多岐にわたっている。
所沢でも、かってはこれらの話を雨の日や雪の日、又、夜に一家で囲炉裏を囲んだときや夜なべのとき、あるいは仕事の合間のお茶の時間などに話されていた。
子供たちも、親が手仕事をしているときなどにこれらの話を教えてもらったり、大人同士の話をそばで聞いていたりした。
これらの世間話を「動物に関する話」、「不思議な話」、[ホラ吹き・トンチモン他]の3項目に分類し紹介している。
動物に関する世局話では、キツネ、タヌキ、ムジナが記録されているが、キツネについての記述が圧倒的に多い。次に不思議な話では、予兆譚や崇りの話、幽霊の話など不思議な体験や見聞に基づいた話が紹介されている。ホラ吹き・トンチモン他では、昔は各地域にセンミツ(千に三つしか本当のことを言わない人の意)とかホラOOさんと呼ばれた人がいた。彼らは一流のユーモアやホラ話で人を笑わせ、人々をあきれさせると同時に和ませていた。
今回はこの世間話の中から
(1)キツネにバカされた話
(2)稲荷に崇られた話
(3)人魂の話
について合計30話を2班の人々が代わる代わるに朗読した。(感謝!!)

その後、出席者の方の経験・伝聞を紹介した。それぞれの郷里に伝わる話を聴いていると各地に似たような話が多いのに気づく。