元祖山手七福神めぐり

日 時:1月12日(土)
参加者:19名
コース:12:14所沢駅発 ~ 12:38池袋駅着 ~12:45同駅発 ~13:05目黒駅着‥13:15同駅発‥(5)‥13:20大円寺着(大黒天15) 13:35同発‥ (10)‥13:45幡竜寺着(岩屋弁財天20)14:05同発‥(20)‥14:25龍泉寺着(目黒不動・恵比寿神20)14:45同発‥(40)‥15:25妙園寺着(福禄寿・寿老人10)15:35同発‥(10)‥15:45 端聖寺着(布袋尊10)15:55同発‥(10)‥16:05覚林寺着(毘沙門天10)16:15同発‥(10)‥16:25白金高輪駅着‥16:35同駅発~16:47市ヶ谷駅着~16:51同駅発~17:03池袋駅着~17:10 同駅発~17:32所沢駅着

◇大円寺(だいえんじ)(大黒天)
米俵に乗っている大黒天は、インドの神様と大国主命の習合。大きな袋と打ち出の小槌で、多くの人々を救済する、出世財福の神様である。大黒天は本堂に向かって右側のお堂に安置されている。
大円寺は天台宗の寺院である。ご本尊は釈迦如来立像で国の重要文化財に指定されている。江戸三大火のひとつ行人坂火事は、この大円寺が火元といわれている。石仏群はこの大火の犠牲者供養のために、石工が50年という歳月をかけて完成したといわれている。
この寺院はまた、八百屋お七の情人吉三ゆかりの寺でもある。吉三は出家して西運を名乗り、現在の雅叙園の一部にあった明王院に身を寄せた。明王院は明治初めごろ廃寺になったので、明王院の仏像などは、この大円寺に移されているそうだ。

◇蟠竜寺(ばんりゅうじ)(木造弁天・石造弁財天)
江戸裏鬼門の鎮守として、弁天堂内に木造弁財天(八臂の天女像)、岩窟内に石造弁財天が安置されている。
当寺院は浄土宗の寺院であり、ご本尊は木造阿弥陀如来像(都指定文化財)である。境内は「江戸名所図会」に載っている。

◇瀧泉寺(りゅうせんじ)~目黒不動~(恵比寿神)
瀧泉寺仁王門の左手の池の近くに三福神を祀る弁天堂がある。このお堂は、恵比寿神・弁財天・大黒天の三福神を筆頭に七福神すべてを祀る「山手七福神」の恵比寿神である。
瀧泉寺は天台宗の寺院である。通称、目黒不動。慈覚大師が開創。
熊本の木原不動尊、成田山新勝寺の成田不動尊と併せて日本三大不動尊の一つである。また、江戸五色不動尊の一つとして数えられる。
付近には甘藷の栽培を普及させた青木昆陽、2.26事件の理論的首謀者である北一輝、童謡作曲家の本居長世などの碑や本堂裏手には青木昆陽の墓がある。

◇妙圓寺(みょうえんじ)(福禄寿・寿老人)
福禄寿は幸福、財産、長寿を授ける神。寿老人は動物、生命、学芸、知恵の守護神である。
「誠龍山と記されたアーチの急坂を下った右に妙圓寺本堂、本堂の手前に妙見堂がある。
妙圓寺は日蓮宗の寺院で、江戸時代後期の『江戸名所図会』では2頁にわたる版画入りで紹介されている。
妙見堂には御丈10~15センチの真っ黒い、右手に剣を持って頭上にかざしている、妙見大菩薩が安置してある。この妙見大菩薩像は伝教大師最澄(さいちょう)作といわれている。
なお、妙見大菩薩はと、北極星を神格化したものだそうだ。

◇瑞聖寺(ずいしょうじ)(布袋尊)
袋をたずさえて笑っている宝袋尊は、中国の禅僧で実在の人物。弥勒の化身の宝袋尊は、すべてを包容する和合成功の神様である。布袋尊は本堂右手に安置されており、この時期は公開されている。
瑞聖寺は江戸時代初期に建てられた、宇治萬福寺が本山の黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院。
江戸名所図会(えどめいしょずえ)に見られるほど壮大な伽藍であったが、火災などで消失。その後再建された。

◇覚林寺(かくりんじ)(毘沙門天)
毘沙門天はインドの神様で、左手に宝塔、右手に宝剣を持っている。仏教の守護神で、災難除けなどの福徳を授ける。別名を多聞天とも呼ぶ。
覚林寺は「白金の清正公さま」として古くより信仰と崇敬を集めてきた加藤清正公を祀る日蓮宗の寺。
1631年に開創し、清正公の守護仏である釈迦牟尼仏を本尊とし、さらに清正公も一緒にお祀りされている。毎年、5月4日、5日には清正公大祭が行われ、葉菖蒲入りの「お勝守」が授与される。これは清正公にあやかり、己に克ち、人生の苦悩を乗越え幸運に恵まれますよう全ての「勝負に勝つ」という意味を持つお守りで、現在でも大勢の参詣者で賑わっている。


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【担当:1班】