入間市博物館見学と散策

〇入間市博物館見学
アケボノゾウのいた太古の入間や、旧石器時代からの人間の歴史、中世の武蔵武士たち、茶の歴史や文化などを紹介しているが特筆するものはない。
☆入間市博物館からの眺望
当館は武蔵野台地の端に建っている。
敷地の外は高低差約20㍍の崖になっている。
手前が武蔵野台地でその先は低地となっている。この低地は今から約13万年前から多摩川によって出来た扇状地である。その先に見える小高い丘陵地が狭山丘陵である。
〇周辺の散策
昼食後、入間市博物館を出発し周辺を散策することにした。歩行距離は約3㎞である。
歩き始めると、辺り一面が新緑の茶畑である。今日の風は爽やかであった。
☆オッパケの坂
「ハケ」とは、川に削られて出来た河岸の崖のこと。
オッパケの坂があるハケは、今から約2万年前に、青梅から川越方面に流れていた古多摩川によって浸食された崖である。
古多摩川が流れた跡を流れる川が現在の不老川である。
☆二本木神社
明治5年二本木村の村社となった。
主祭神は少彦名命で万治2年(1659)に菅原道真を勧請したことで唐渡天神社とも呼ばれている。
神楽殿に特徴があり、以前は田舎歌舞伎が上演されたそうだ。
現在も祭礼時には屋台囃子やお神楽またはお神輿も奉納される。
「オッパケ坂」の台上にあり周囲には狭山茶の畑が広がっている。
☆秋葉山燈籠
秋葉権現(あきはごんげん)は秋葉山の山岳信仰と修験道が融合した神仏習合の神である。遠州大登山秋葉寺(しゅうようじ)から勧請された全国の秋葉社、秋葉宮で祀られた。
江戸時代、庶民にとって遠州秋葉参りの旅費は経済的負担が大きかったので、遠州秋葉参りができない人々を考慮して、地元に秋葉権現を勧請した。秋葉講の講社の数は、盛時には全国で3万余を数えるほどあったそうだ。
☆道標
二本木長田交差点は二本木宿の入口あたりにある。ここの道標は延享元年(1744)に造られた紀年銘のある単独の道標としては市内最古のものである。自然石に『左 大山・八王子 右 青梅』と刻まれており、日光脇往還と河岸街道との分岐点を示している。
☆寿昌寺
当寺は臨済宗建長寺派の寺で、 開山は明徳4年(1393年)。
境内には、本堂と、本堂左に観音堂、右に庫裡があり、 鐘楼、石造の閻魔大王を納めた堂宇がある。石造閻魔大王は市の指定文化財。
☆長福寺
当寺は、不尽山臨済宗 建長寺派の寺で、 永徳元年(1381年)の開山。
境内にある百体地蔵は明治30年(1897)に二本木や浅草・福生などの人々により奉納された地蔵。
☆宮寺教会
入間宮寺教会は、明治43年、メーラン神父によって、カトリック教会としては埼玉県で最初に作られた教会である。教会の中は畳敷きになっており、明治時代の面影を残す趣のある教会であった。
☆入間市博物館(ゴール)