巣鴨・染井・六義園・東洋文庫を訪ねる

●日時:4月9日(木)9時集合(9時10分発準急池袋行に乗車)
●集合場所:所沢駅2F改札口内
●コース:巣鴨駅⇒5min⇒①眞性寺(10min)⇒3min⇒②とげぬき地蔵「高岩寺」(5min)⇒7min⇒③ちはら町並美術館⇒2min⇒④巣鴨庚申塚(5min)⇒17min⇒⑤慈眼寺(10min)⇒2min⇒⑥染井霊園(30min)⇒6min⇒染井吉野桜の里公園(5min)⇒4min⇒門と蔵のある広場(昼食40min)⇒15min⇒⑦六義園(50min)⇒3min⇒⑧東洋文庫ミュージアム(50min)⇒9min⇒駒込駅で解散15:00(予定)
()内の時間は見学時間。矢印間の時間は次の目的地までの所要時間です。
●費用:交通費、所沢⇒巣鴨480円
              駒込⇒所沢500円
             館料、六義園·····150円
               東洋ミュージアム···800円 
                  計···1930円
●持ち物:弁当、飲料水、敷物、雨具、他

①眞性寺(シンショウジ)
約300年前、深川の地蔵坊正元が旅人の安全を祈願して各街道沿いに造立したのが江戸六地蔵尊。この寺には正徳4年(1714)、4番目に造られた高さ約2.7㍍の地蔵尊が現存。
大きな笠をかぶった地蔵尊が中山道の旅人を見守っていた。
因みに、六地蔵は旧中山道の他、旧東海道、奥州街道、甲州街道、水戸街道、千葉街道の六街道に造立。
②とげぬき地蔵尊「高知岩寺(コウガンジ)」
巣鴨を象徴する寺で慶長元年(1596)に創建。本尊の延命地蔵尊(とげぬき地蔵尊)は秘仏のため参観できないが、姿を描いたお札100円にも御利益があると信仰される。本堂は国の有形文化財に登録。お札はこの本堂で授与。
【とげぬき地蔵の由来は?】毛利家の女中が針を誤飲した際、地蔵菩薩の御影を飲み込んだ所、針を吐き出すことができ、吐き出した御影に針が刺さっていたという伝承から。
③ちはら美術館(館内は見学しません)
一級建築士として多くの歴史的建造物の復元工事に関わって来た、巣鴨生まれの千原昭彦氏の小さな美術館。(入館料500円)
④巣鴨庚申塚
天孫降臨の際に道案内したと云う猿田彦大神を祀る小さな社。江戸時代は中山道板橋宿へ入る旅人の休憩スポットにあたり、安藤広重「絵本江戸土産」にも描かれている。
入口には「見ざる、聞かざる、言わざる」の3猿の像が鎮座。
⑤慈眼寺(ジゲンジ)
元和元年(1615)創建。元禄時代に深川へ、明治45年(1912)に当地へ移転した日蓮宗の古寺。江戸期に活躍した画家司馬江漢をはじめ、芥川龍之介や谷崎潤一郎の墓所がある。
【芥川龍之介の墓石は?】愛用の座布団と同じ寸法。
【写真上段左側;芥川龍之介墓。上段中央;慈眼寺。写真下段左側;司馬江漢墓。下段中央;谷崎潤一郎墓。写真右側は所沢に住み「武蔵野話」の著者である斎藤鶴磯墓】
⑥染井霊園
約100本のソメイヨシノが植えられ、桜の名所として名高い都立霊園。水戸徳川家の墓所があり、岡倉天心、高村光雲・光太郎・智恵子、二葉亭四迷など多くの著名人が眠る。
【写真左;高村光雲・光太郎・智恵子墓。中央;岡倉天心墓。右;二葉亭四迷墓】
☆染井吉野桜の里公園
この辺が「染井吉野桜」の発祥の地。残念なことにソメイヨシノの花の時季は過ぎ、八重桜に変わっていた。
公園の少し先にある西福寺の門前にはソメイヨシノの見事な並木が続いてはいたが。。。
花は散ってしまい、路上に積もった花びらと「さくら祭り」の提灯だけが辛うじて残っていた。
ソメイヨシノとは?】オオシマザクラとエドヒガンとの交配種で日本産の園芸品種である。江戸末期から明治期に、染井(現在の豊島区駒込)の植木屋が吉野桜の名で全国各地に売り出し、のちに染井吉野と名付けたものと言われている。
☆門と蔵のある広場
染井の植木屋·丹羽家の邸宅跡を整備した門と蔵のある広場。
藤堂家下屋敷から移築したとされる腕木門と昭和11年建築の蔵がある。
腕木門(ウデキモン)とは?】門柱の前後に腕木を出し、それぞれの腕木に桁(ケタ)をかけて屋根を付けた門。木戸門。
蔵の中では写真展が行われていて、展示室にいた地元のボランティアらしき人が、この近辺の歴史やソメイヨシノに纏わる話などを聞かせてくれた。
⑦六義園
徳川綱吉から与えられた土地に、柳沢吉保が自らの下屋敷として造営した大名庭園である。
元禄8年(1695)に綱吉から拝領した吉保(当時、川越藩主)は、約2万7千坪の平坦な土地に土を盛って丘を築き、千川上水を引いて池を掘り起伏のある景観をもつ回遊式築山泉水庭園を現出させた。庭園の名称は、『詩経』の六義(即ち、風、賦、比、興、雅、頌)から名付けられている。
後に、柳沢家は甲府から大和郡山に転封となるが、六義園は柳沢家の下屋敷として幕末まで使用されていた。(古絵図上の松平時之助邸)
明治初年には三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎がここを購入し、維新後荒れたままになっていた庭園を整備、このときに周囲が赤レンガの塀で囲まれた。
園内には紀州和歌の浦や渡月橋、吹上浜など、万葉集や古今和歌集に詠まれた名勝が再現されている。
小石川後楽園とともに、江戸二大庭園と称されている国の特別名勝。(入園料:65才以上150円/20名以上で120円)
⑧東洋文庫ミュージアム
 東洋学の専門図書館。世界五大東洋学研究図書館の一つに数えられる。約100万冊の蔵書。その中には、国宝、重要文化財などが含まれている。(入館料800円/20名以上で20%OFF/六義園の入園チケットを提示すると100円引の700円になる)
担当:1班