新年祈願

歴史散策クラブでは1月8日に多聞院で新年祈願を行った。参加者は14名。
ことしは暖冬で暖かな年末年始であったが、きょうは身体が引き締まるような寒い朝になった。
快晴。9時20分に新所沢駅に集合し「ところバス」を利用して多聞院に向った。
多聞院は、市内中富にある真言宗豊山派の寺院である。 山号は宝搭山。寺号は吉祥寺。本尊は大日如来。
元禄9年(1696)に柳沢吉保(川越藩主)が三富新田として上富・中富・下富村を開村した際、開拓農家の檀家寺として上富に多福寺を、また中富に祈願所・鎮守の宮として多聞院を創建した。
境内の毘沙門堂には、かつて武田信玄の守り本尊であったとされる黄金の小さな毘沙門天像が本尊として奉られている。 この像は、伝承によれば、像高一寸四分(約4cm)、信玄が生前川中島などの戦に際し戦勝を祈願し兜の内に納めていたと伝えられるもの。天正10年(1582)の武田家の滅亡後、同家縁の僧を介し 血縁のある柳沢吉保の手に渡り、毘沙門堂の本尊として祀ったとされている。
なお、この本尊は12年に一度寅年の5月1日の祈祷時間内のみ開帳されるそうだ。
【祈祷を待つ歴史散策クラブのメンバー】
【ご住職によるご祈祷 ~毘沙門堂にて~ 】
【毘沙門堂の前に立つ狛虎】