1.日 時 平成31年3月28日(木)
2.集 合 8時50分 所沢駅2階改札内
3.行 程
所沢駅⇒ 池袋駅⇒ 五反田駅⇒ 五反田公園⇒ ねむの木の庭⇒ 池田山公園⇒ 大崎八ケ寺⇒ 国立科学博物館付属自然教育園⇒ 東京都庭園美術館⇒ 目黒駅(目黒駅にて解散)
〇 費 用 : 交通費(往復) 1,068円
入園料 庭園美術館 450円 (自然教育園65歳以上無料)
◆五反田公園付近のさくら
♦ねむの木の庭
♦池田山公園
当地一帯は江戸時代の岡山藩主池田氏の下屋敷があった所であり、付近一帯の高台は「池田山」と言う名称で呼ばれた。
廃藩置県後も池田氏の屋敷として使われていたが、やがて池田山付近は宅地化され山の手有数の高級住宅街として知られるようになった。
その中の邸宅のひとつに皇后陛下の実家である正田家があった。
現在池田山公園のある所は、池田家下屋敷の奥庭の部分であり、戦後しばらく私人の邸宅があったが、品川区が庭園を保存すべく土地を取得して公園として整備し、1985年に区立公園として開園されたものである。
自然の起伏を生かした園内には、江戸時代の名残りを伝える風雅な回遊式庭園が良好に保存されている。
♦大崎八ケ寺(おおさきはっかじ)
池田山公園の少し先の、都心とは思えず時代劇に登場するような風情のある寺町が「大崎八ケ寺」である。増上寺支院が幕府の命で麻布から移転してきたのが始まり。
月窓院には歴代坂東三津五郎が眠る。
清岸寺には樹齢250年の桜
隆崇院には日本画の巨匠伊東深水(1898-1972)と子息で日本画家の万耀(1970年死去)の墓がある。
隆崇院の本堂(昭和37年(1962)竣工)には、伊東深水と一門の画家によって描かれた鮮やかな天井絵がある。中央の「牡丹唐獅子図」(深水作)と周囲20面の花の絵は必見。
常光寺では福沢諭吉の旧墓所を訪ねた。
♦国立科学博物館付属自然教育園
自然教育園の生い立ちは、今から500年程前の豪族の館から始まり、江戸時代高松藩主松平讃岐守の下屋敷だったところで、明治時代には陸・海軍の火薬庫、大正時代には白金御料地と歴史を重ね、この間一般の人々が立ち入ることが出来なかった為豊かな自然が残されている。
大都市「東京」の中心部にあって今なお約6万坪という広大な敷地に豊かな自然が残る都会の中のオアシスとも言える貴重な森林緑地である。
園内の植物には種名表示板や解説板が整備されており、自然を深く知ることが出来るように工夫されている。
♦東京都庭園美術館
昭和8年(1933年)に建てられた旧朝香宮(皇族・明治20年生で明治39年宮家創設・明治43年明治天皇第8皇女允子内親王と結婚)邸を利用した美術館。
現在も美術館として使われているが、内部の改造は僅少でアール・デコ様式を正確に留め、昭和初期の東京における文化受容の様相をうかがうことが出来る貴重な歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されている。
<庭園>
都心にあって緑豊かな庭園には3つのエリアがあり、春夏秋冬それぞれ異なった表情を見せている。
〇芝庭
朝香宮邸時代から引き継がれている芝生に覆われた開放感あるエリア。
中心にある大きなムクノキはもともと本館の大食堂付近にあったものを、本館建築に伴って移植したものと言われている。
〇日本庭園
朝香宮邸時代からの面影を残している庭園。
築山と池を備え起伏に富んだ景観となっている。
茶室もあるなど和の情緒にあふれており、桜や紅葉など四季折々の変化を楽しめる。
〇西洋庭園
往時は宮内省の官舎があったが、その後庭園となり美術館に引き継がれている。
2018年に園路や樹木を整備し、より寛げる空間に生まれ変わっている。
春にはワシントンから里帰りした桜が楽しめる。
【沿革】
昭和22年~昭和29年 吉田外相・首相公邸として使用
昭和30年~昭和49年 国賓・公賓の迎賓館「白金迎賓館」として赤坂迎賓館開設まで使用
昭和58年10月1日 東京都重要文化財として一般公開 される
平成26年11月 リニューアルオープン
平成27年 7月 本館・茶室・正門等が国の重要文化財に 指定
◎アール・デコ様式
20世紀初頭、フランスを中心にヨーロッパを席巻した工芸・建築・絵画・ファッシ ョンなど全ての分野に波及した装飾様式の総称で、直線と立体の知的な構成と、幾何学的模様が特徴。
1930年頃はニューヨークの摩天楼(エンパイヤ・ステートビル、ロックフェラー センタービル等)が同様式による建築として有名であり一世を風靡したが、大恐慌によりアメリカ経済が力を失ってゆくと同時に流行は去った。