玉川上水を散策

玉川上水は、承応2(1653)年に羽村から四谷大木戸までの上水路が開削され、翌年には江戸市中に通水を開始しました。
その距離は、多摩川上流の羽村取水堰から9市4区(羽村市、福生市、昭島市、立川市、小平市、小金井市、武蔵野市、西東京市、三鷹市、杉並区、世田谷区、渋谷区、新宿区)を通り、新宿区の四谷大木戸に至る約43kmの上水路です。
現在でも上流部は、現役の導水路として活躍しています。
今回は、玉川上水駅から一橋学園駅まで緑あふれる武蔵野の水辺の道「玉川上水緑道」を散策いたします。
散策は全長約7㎞ですが、平坦で小鳥のさえずりを聴きながら樹木の下を歩きます。
途中、「足湯」や「カフェ」に寄って「おしゃべりタイム」や「田中彫刻美術館」での美術鑑賞も取り入れました。
1.日 時: 6月22日(土)
2.集 合: 9時00分 所沢駅2階改札内 (9:07発西武新宿行き乗車)
3.行 程 : 所沢駅 ⇒ 武蔵村山駅 ⇒ 小川駅 ⇒ 玉川上水駅 ⇒ 
玉川上水緑道 → 上水小橋 → 鷹の台駅 → 小平市立中央公園(昼食)→(津田塾大学)→ 玉川上水立坑 → (一橋大学)→ 平櫛田中彫刻美術館(見学)→一橋学園駅(14:30頃) 一橋学園駅にて解散。
 <帰路>  一橋学園駅 ⇒ 萩山駅 ⇒ 小平駅 ⇒ 所沢駅
4.費 用: 交通費(往復)        412円
       平櫛田中彫刻美術館入館料   300円
       カフェ「KAZE」(ケーキ付)   300円(本日は休みでした)
5.昼 食: 各自持参ください。
6.出席者:12名
当初、予定していた6月15日が雨だったため今日に延期されたもの。
今日もどんよりと曇った空であり、いつ雨が降り出してもおかしくない空模様であった。昼近くまではどうにか持ち応えてくれた天気も昼食をしているころから降り出した。
◆玉川上水の歴史
承応元(1652)年、幕府は多摩川の水を江戸に引き入れる壮大な計画を立てた。工事請負人を庄右衛門、清右衛門兄弟に決定し、工事の総奉行に老中松平伊豆守信綱(川越藩主)、水道奉行に伊奈半十郎忠治が命ぜられた。
工事は、承応2(1653)年4月4日に着工し、わずか8か月後の11月15日(この年は閏年で6月が2度あるため)、羽村取水口から四谷大木戸までの素掘りによる水路が完成した。全長約43キロメートル、標高差はわずか約92メートルの緩勾配です。羽村からいくつかの段丘を這い上がるようにして武蔵野台地の稜線に至り、そこから尾根筋を巧みに引き回して四谷大木戸まで到達する、自然流下方式による導水路です。
◇野火止用水
その後、信綱は玉川上水から領内の野火留村(現在の新座市野火止)への分水が許され、承応4年(1655年)に家臣の安松金右衛門と小畠助左衛門に補佐を命じ、野火止用水を作らせた。工期は40日、費用は3000両。
玉川上水7、野火止用水3の割合で分水し、主に飲料水や生活用水として利用され、後に田用水としても利用されるようになった。
野火止用水は玉川上水小平監視所から新河岸川(志木市)までの24㎞の水路だが、現在は、小平監視所から東大和までの間は西武拝島線の線路に沿って暗渠となっており、暗渠の上は歩道になっている。その先も暗渠や開渠を繰り返しながら、東村山市、東久留米市、清瀬市、新座市、朝霞市をとおり志木市へと至る。
◆平櫛田中彫刻美術館
平櫛田中は、明治5年(1872)、現在の岡山県井原市に生まれ、青年期に人形師・中谷省古のもとで彫刻修業をした後、上京して高村光雲の門下生となり、その後岡倉天心や禅僧の西山禾山の影響を受け、仏教説話や中国の故事などを題材にした精神性の強い作品を制作する。
大正期には、モデルを使用した塑像の研究に励み、その成果を代表作《転生》《烏有先生》などにおいて示すと共に、昭和初期以降彩色の使用を試み、「伝統」と「近代」の間に表現の可能性を求めた。昭和33年(1958)に22年の歳月をかけて完成した国立劇場の《鏡獅子》に田中芸術の集大成を見ることが出来る。
昭和37年(1962)には、彫刻界でのこの様な功績が認められ、文化勲章を受章した。
昭和45年(1970)、長年住み暮らした東京都台東区から小平市に転居し、昭和54年(1979)に107歳で亡くなるまでの約10年間を過ごした。
当館は、昭和59年(1984)その邸宅を広く公開するため「小平市平櫛田中館」として開館したが、その後平成6年(1994)に展示館を新築し、2館併設の美術館として現在に至っている。
平成17年(2005)に遺族から作品寄贈を受けたのを機に、平成18年(2006)4月に現在の「小平市平櫛田中彫刻美術館」と改称した。
【平櫛田中彫刻美術館資料より抜粋】
担当1班

コメント

匿名 さんのコメント…
出席者からのコメント
①昨日はありがとうございました。最後まで、お付き合いさせてしまい恐縮です。
②二度目の田中美術館でしたが、また新たらしい田中に出会った思いの例会でした。傘を忘れて少し濡れましたが、これもまたよい思い出になるでしょう。
③当日は雨模様で余裕が有りませんでしたが、写真で振り返ると良い散策路でしたね。マドンナたちの入浴(足湯でしたが)写真など良い思い出になります。
④少し雨に降られましたが歩きやすい道でしたね。天気の良い日にまた散策してみたいです。
匿名 さんのコメント…
⑤疲れることもなく楽しい散策でした。時間にゆとりがあり、落ち着いて鑑賞できたのが嬉しかったです。
匿名 さんのコメント…
⑥萩山でお待ちしたおかげで、おいしいお茶に会えました。少しお喋りしすぎて反省してます。申し訳ありませんでした。